mizushori ここだけの話

私達サービスエンジニアの現場での奮闘の日々、喜んでいただいた出来事をお伝えします。


異物分析

病院で発生したカビ

黒い汚れ?シミ?、、、これはクロカビ?? 竣工5年目の病院の中央処理室受付の天井(石膏ボード)より 「 カビ 」らしきものが発生!! 1年程前に石膏ボードメーカーで分析をしたところ クロカビが検出した結果があるとの事。 この 黒いシミは クロカビ か? 分析してほしい と依頼頂きました。 Q:なぜ同じ病院内のサンプルでもカビの有無の差があるのでしょうか??  A:カビはどこにでも存在する可能性がある(存在し得る)ものです。    ただ、気温・湿度・明かりなど様々な条件によって     ・発育の速度 ・カビ発生の有無 が変わってきます。 ちなみに、アオカビであっても黒く見える場合があります。 一概にカビの色や目に見える・見えないだけでは、判断できないのです。 今回、天井ボードからはクロカビではなく、アオカビが発現しました。 Q:黒いシミはクロカビか?という依頼でクロカビが発現しなかったのでしょうか?  A:下記3点が考えられます。     1.該当箇所では、全く存在していなかった     2.存在しているが発育には至らない程、弱っていた     3.存在しているが、他の菌に邪魔され、発育できなかった    よって、今回の結果としては「天井ボードにクロカビはいませんでした」ではなく    『培養の結果、クロカビの発現は確認できませんでした』となります。 大阪本社 磯部 関連ページ : 異物検査 ↑↑当社facebookはこちらから


正体不明の白色結晶物

掃除庫から謎の白色結晶が見つかったとの事。 これが何かを調べて欲しい!との依頼を頂きました。 先ずは、 SEM-EDX にて元素分析 を行い、 無機物or有機物 を判断。 その結果、炭素、酸素が主成分の結晶物であることが分かり、異物は 有機物 であることが分かりました。 この結果から、塩化ナトリウムなどの無機塩の可能性が否定されました。 続いて、 FT-IR による定性試験 をおこないました。 異物の赤外吸収波形をデータベースから検索すると、非常に波形が似たある物質がヒットしました。 その物質は、 CITRIC ACID ANHYDROUS :無水クエン酸 でした。 また、水に溶解させPH試験紙にて確認するとクエン酸の性質である 酸性 を示しました。 以上の事から、今回の 正体不明の結晶物は 無水クエン酸 であることが分かりました。 クエン酸は、柑橘類に含まれる成分で、カルシウムスケールなどを溶かすことから掃除に良く使用されます。 今回の現場でも、掃除用に置いてあった物ではないかと予想されます。 データベース検索の結果から出てきた無水クエン酸の波形は、異物の波形と若干の差異が見られました。 今回は、データベース検索結果の物質が身近に存在するので、 実際に測定を行ってみて比較 してみました。 すると、異物の赤外吸収波形と殆ど差異のない 波形 が見られました。 データベースとの比較だけでなく、手に入るものは 自分で実際に測定してみる事も重要 であることに 改めて気づかされた事例になりました。 大阪本社 新居 関連ページ : 異物検査   ↑↑当社facebookはこちらから


水道水に混じる白色異物の正体

「一般宅の水道水から微小の白色の異物が出てきたので何かを調査して欲しい」とのご依頼を 頂きました。 白色異物の過去事例から、スケール、バイオフィルム等が考えられ、水から慎重に白色異物を 取り出し、FT-IRにて分析を行いました。 FT-IR分析の結果、データベースからポリエチレン樹脂が一致しました。 ポリエチレンは、分子構造が -(CH2-CH2)n- とシンプルなので、赤外吸収波形も とてもシンプルになるのが特徴です。 問題は、ここから。異物はポリエチレン樹脂と判明しましたが、ポリエチレン樹脂は、身近な所では ポリ袋、包装用シート、フィルムなど様々なものに使用されています。 何故ポリエチレンが出て来たのでしょうか? 今回の答えは、浄水器にありました。浄水器の中に中空糸フィルターと呼ばれる、水を浄化する フィルターが入ってます。今回のメーカーの中空糸フィルターは、ポリエチレン樹脂でできている ことが分かりました。 つまり、浄水器内のポリエチレン製のフィルターが劣化して出て来た異物でありました。 全ての浄水器のフィルターがポリエチレン製ではありませんが、ポリエチレンを使用した浄水器の フィルター劣化により異物が出てきた新しい事例の一つとしてご紹介しました。 大阪本社 新居 ↑↑当社facebookはこちらから


ちょっと一息 SEM-EDX美術館 Part1

今回は、SEM-EDXで撮影できた画像を紹介したいと思います。 ちょっと一息ついて頂ければと思います! 先日、SEM-EDXでいつも通りに異物の分析を行なっていると、こんなものを撮影できました。 極小の模様(結晶)が見えます。 さらにぐっと拡大してみましょう! 30μm(0.03mm)の大きさの紅葉の葉のような形状の綺麗な結晶がたくさん見られます。 これは、肉眼では見えない大きさです。 何を観察したのかと言うと、不凍液(エチレングリコール水溶液)を蒸発乾固させたものです。 自然の力には、本当に驚かされますね。異物分析の際に見られた微小の結晶でした。 大阪本社 新居 ↑↑当社facebookはこちらから 写真や動画をUPしています!


天井からひらひら舞い落ちた異物の正体

「天井から、何かヒラヒラと落ちてくるものがある」という事で、落ちてきた異物の 分析依頼を頂きました。 異物の形状は、薄っぺらいフィルム状のもの(鰹節みたいな形状)。 形状より金属類ではなく、有機物と推測された為、FT-IRにて異物の赤外吸収波形を 測定しました。 すると、タンパク質特有の赤外吸収波形が現れ、バイオフィルム(データベース)と 波形が非常に良く一致しました。 以上の事から、異物はバイオフィルムであることが推測されました。 次は、このバイオフィルムが何処から出てきたのかが問題です。 空調機のドレンパンにスライムが発生し、このような異物が出てくる事例があります。 この現場でも、ドレンパンに多量に繁殖した細菌類がバイオフィルムとなり、乾燥して このような異物となって空調機吹き出し口から出てきたのでは?と考えられました。 分析結果とともに上記の内容をお客様にお伝えし、空調機の点検をさせて頂くと、 やはり空調機の内部には汚れが多量に付着していました。 対策として、ドレンパンの洗浄を行い、汚れを除去しました。 空調機の外観はきれいに見えても、内部など普段見えない部分に多量の雑菌や微生物が 発生している事があります。 ドレンパンでは、結露水が溜まり、ここに菌、カビ微生物などの様々なものが発生する為、 定期的な点検や清掃が非常に大切です。 異物分析から問題解決まで役に立つことができ、非常に嬉しい事例でした! 大阪本社 新居 関連ページ : 異物検査 空調機器化学洗浄 ↑↑当社facebookはこちらから 写真や動画をUPしています!


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