水質検査対象物質
検査項目数
(1)pH値 【5.8以上 8.6以下】
pH7.0が中性、それより小さくなるほど酸性、大きくなるほどアルカリ性を表し、基準値は水道設備の保守を考慮した値である。  →もっと詳しく
(2)臭気 【異常でないこと】
藻類、放線菌などの生物の繁殖によって生ずる臭気、有機化合物による臭気などがある。塩素消毒による塩素臭は判定から除く。
(3)味 【異常でないこと】
有機物、無機塩類、金属などが味の原因となる。水質の良否の基本的な判断基準としてとりあげられている。
(4)色度 【5度以下】
水に溶け込んでいる物質による淡黄色から黄褐色の程度を示すもので、有機物や鉄などの金属に起因する。
(5)濁度 【2度以下】
水の濁りの程度を示すもので、土壌その他浮遊物質の混入による濁り、不溶性の鉄分の粒子による濁りなどがある。
(6)硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素 【10mg/L以下】
自然界で一般に硝酸性窒素の割合が大部分である。メトヘモグロビン血症の原因物質として健康上問題視されている。
(7)塩化物イオン 【200mg/L以下】
海水や排水の混入により増加するほか、次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素化合物の投入で増加することがある。
(8)有機物(全有機炭素(TOC)の量) 【5mg/L以下】
Total Organic Carbonの略名で有機体の炭素を表している。過マンガン酸カリウム消費量に変わる有機物の量を示す。
(9)一般細菌 【100個/mL以下】
標準寒天培地を用いて検水1mlを36±1℃、24±2時間培養したときに培地に形成される細菌の集落数で、汚染の指標である。
(10)大腸菌 【陰性】
大腸菌を酵素によって特異的に検出し、判定する。糞便性の病原菌を含む汚水などによって汚染されている疑いを示す指標となる。
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(11)銅及びその化合物 【1.0mg/L以下】
銅管など銅製品からの溶出が原因となることが多い。特に湯沸かし器からの溶出は水温が高いため溶出度合いが大きい。
(12)鉄及びその化合物 【0.3mg/L以下】
土壌などに広く分布しており、地下水などへの混入が起こるほか、鉄管の腐食などが原因で赤水となってあらわれる。
(13)亜鉛及びその化合物 【1.0mg/L以下】
亜鉛めっき鋼管からの溶出が原因となることが多く、多く含まれると水が白濁してくる。
(14)鉛及びその化合物 【0.01mg/L以下】
土壌における鉛の割合は低いが地下水などへ混入することがあるほか、鉛管からの溶出が原因で含まれることもある。
(15)蒸発残留物 【500mg/L以下】
水浴上で蒸発乾固した後に残った物質の重量で、水に溶け込んでいて目に見えなかったイオン分も含まれる。
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(16)カドミウム及びその化合物 【0.01mg/L以下】
電気めっき、顔料、合金などに使用されている。
(17)水銀及びその化合物 【0.0005mg/L以下】
多くの金属と合金(アマルガム)を作る性質、高い電気伝導性や熱膨張性をもち、工業や医薬で使われている。
(18)ヒ素及びその化合物 【0.01mg/L以下】
自然界では銅、鉄、鉛などと共存して鉱物を形成しており、それが地下水などに溶出することがある。
(19)六価クロム化合物 【0.05mg/L以下】
クロムはニクロムやステンレスの合金に使用されている。六価とはクロムの形態の一つで、3価より毒性が強い。
(20)シアン化物イオン及び塩化シアン 【0.01mg/L以下】
めっき工業、金属精錬などに使用されている。
(21)フッ素及びその化合物 【0.8mg/L以下】
ホタル石、氷晶石などフッ素を含む鉱石が自然界に広く分布しており、その影響で地下水などに含まれる。
(22)マンガン及びその化合物 【0.05mg/L以下】
土壌などに広く分布しており、地下水などへの混入が起こる。このような水は同時に鉄も混入していることが多い。
(23)カルシウム、マグネシウム等(硬度) 【300mg/L以下】
カルシウムとマグネシウムのそれぞれを炭酸カルシウム相当量に換算し、合計したものが硬度である。
(24)陰イオン界面活性剤 【0.2mg/L以下】
合成洗剤の有効成分で、排水、下水に由来することから汚濁の指標である。
(25)フェノール類 【0.005mg/L以下】
防腐剤、消毒剤、合成樹脂、塗料などの原料物質で、残留塩素と結合したクロロフェノールは異味臭の原因になる。
(26)有機リン
有機リン系の農薬で毒性の強いパラチオン等はすでに廃止されており、1992年の水質基準の改定で削除された。
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(27)クロロホルム 【0.06mg/L以下】
消毒用の塩素と原水中の有機物質が反応して生成される消毒副生成物で、揮発性有機塩素化合物である。
(28)ジブロモクロロメタン 【0.1mg/L以下】
消毒用の塩素と原水中の有機物質、臭素が反応して生成される消毒副生成物で、揮発性有機塩素化合物である。
(29)ブロモジクロロメタン 【0.03mg/L以下】
消毒用の塩素と原水中の有機物質、臭素が反応して生成される消毒副生成物で、揮発性有機塩素化合物である。
(30)ブロモホルム 【0.09mg/L以下】
消毒用の塩素と原水中の有機物質、臭素が反応して生成される消毒副生成物で、揮発性有機塩素化合物である。
(31)総トリハロメタン 【0.1mg/L以下】
上4つの合計。pH及び水温が高く、塩素との接触時間が長い状態で生成量が増加しやすい。
(32)クロロ酢酸 【0.02mg/L以下】
ハロゲン化酢酸類で、有機物や臭素及び消毒剤と反応し消毒副生成物として生成される。発ガン性無し。毒性は低い。
(33)ジクロロ酢酸 【0.04mg/L以下】
ハロゲン化酢酸類で、有機物や臭素及び消毒剤と反応し消毒副生成物として生成される。発ガン性特に無し 毒性はあり(肝臓)。
(34)トリクロロ酢酸 【0.2mg/L以下】
ハロゲン化酢酸類で、有機物や臭素及び消毒剤と反応し消毒副生成物として生成される。発ガン性あり 毒性はあり(肝臓)。
(35)臭素酸 【0.01mg/L以下】
発ガン性があり、胃酸でも分解しない。
オゾン処理により水中の臭素イオンと反応し、生成される。
(36)ホルムアルデヒド 【0.08mg/L以下】
塩素処理や特にオゾン処理を行うことで生じる消毒副生成物発ガン性、変異原性、催奇形性、神経毒性など人体に影響する物質である。
(37)セレン及びその化合物 【0.01mg/L以下】
半導体、顔料などに使用されている。
(38)ホウ素及びその化合物 【1.0mg/L以下】
排水の規制対象で、浄水処理場では除去が困難である。温泉水に多く含まれている。
(39)四塩化炭素 【0.002mg/L以下】
溶剤などに使用される揮発性有機塩素化合物である。
(40)1,4-ジオキサン 【0.05mg/L以下】
工業用溶剤で近年、地下水浸透で井戸水の汚染で問題となっている。発ガン性あり 毒性あり(肝臓・腎臓)。
(41)1,1-ジクロロエチレン 【0.02mg/L以下】
溶剤などに使用される揮発性有機塩素化合物である。
(42)シス-1,2-ジクロロエチレン 【0.04mg/L以下】
溶剤などに使用される揮発性有機塩素化合物である。
(43)ジクロロメタン 【0.02mg/L以下】
溶剤などに使用される揮発性有機塩素化合物である。
(44)テトラクロロエチレン 【0.01mg/L以下】
溶剤などに使用される揮発性有機塩素化合物である。
(45)トリクロロエチレン 【0.03mg/L以下】
溶剤などに使用される揮発性有機塩素化合物である。
(46)ベンゼン 【0.01mg/L以下】
溶剤などに使用される揮発性有機化合物である。
(47)アルミニウム及びその化合物 【0.2mg/L以下】
浄水の段階で、凝集剤として硫酸アルミニウムやポリ塩化アルミニウムが使用されている 。酸性雨の影響で土壌のアルミニウムが水道水の原水へ溶け出し、増加傾向となっている。
(48)ナトリウム及びその化合物 【200mg/L以下】
海水や排水の混入により増加するほか、次亜塩素酸ナトリウムなどのナトリウム化合物の投入で増加することがある。
(49)ジェオスミン 【0.00001mg/L以下】
湖沼等で富栄養化現象に伴い発生する異臭味の原因物質で、アナベナなどの藍藻類によって産生され、かび臭を発生する。
(50)2-メチルイソボルネオール 【0.00001mg/L以下】
湖沼等で富栄養化現象に伴い発生する異臭味の原因物質で、フォルミジウムやオシラトリアなどの藍藻類によって産生され、かび臭を発生する。
(51)非イオン界面活性剤 【0.02mg/L以下】
合成洗剤の有効成分で近年、界面活性剤の種類の中で非イオン系が多くなっている。
 
(52)塩素酸【0.6mg/L以下】  
消毒剤の副生成物で、次亜塩素酸ナトリウムの長期貯蔵や高温室での貯蔵により酸化作用が起こり、生成される。  
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※注1)有機リンは、1992年の飲料水水質基準の改正で削除されており、(26)有機リンの項目を除くと51項目になります。