浴槽でレジオネラ属菌検出!独自開発の洗浄剤での化学洗浄と遺伝子検査法で迅速に対応

お風呂でレジオネラ属菌が検出されたため浴槽配管洗浄をしてほしいが、1日で完了することは可能?

浴槽系統の配管化学洗浄を実施。洗浄後にレジオネラ属菌の有無を判定する水質検査を実施しました。従来の培養法に加えて、遺伝子検査法を用いることで最短1日、通常であれば3日間で検査結果が判明します。

事例詳細

状況

ある施設でレジオネラ属菌が発生。施設に来られるお年寄りの方々はお風呂を楽しみにされているので、1日で作業を完了してほしいとのご依頼でした。

作業内容

まず配管の化学洗浄を行い、管内のバイオフィルム(生物膜)を徹底的に破壊・除去しました。また、洗浄後はレジオネラ属菌の有無を判定する水質検査を実施しました。従来の培養法に加えて、遺伝子検査法を用いて浴槽水の安全性を迅速に判定します。

解決のポイント

人の出入りと一緒に汚れや微生物も持ち込まれる浴室では、配管内でレジオネラ属菌が繁殖し、重大な問題になるケースがあります。防止には定期的な洗浄と水処理剤の使用が効果的です。洗浄から分析まで一貫して行っている当社では、御希望にそえる体制を整えています。

シャワーやジャグジーなどの設備使用時に、人体の表皮に付着していたレジオネラ属菌が エアロゾルとともに飛散し、気道に入ることでレジオネラ感染症を引き起こします。

配管内に菌が繁殖する(とバイオフィルム生物膜)を生成します。レジオネラ属菌はこのバイオフィルムに寄生して繁殖します。しかも、バイオフィルムがレジオネラ属菌を守るバリヤーの役割を果たすため、通常の消毒剤では死滅しません。従って、レジオネラ対策としては、まず配管の化学洗浄を行い、管内のバイオフィルムを徹底的に破壊・除去する必要があります。

バイオフィルムを温床とするレジオネラ属菌の増殖イメージ

 

浴槽系統配管化学洗浄イメージ

 

当社では、一般的な過酸化水素系の洗浄剤の1/3の使用量で同等以上の洗浄殺菌効果が得られる、独自開発の洗浄剤「NM3000LS」を使用しています。特にレジオネラ属菌などの温床となるバイオフィルムを強力に除去し、バイオフィルムの付着の原因となる軟質スケールも溶解します。有毒なガスの発生や中和処理の必要もありません。

バイオフィルム除去効果 ※人口バイオフィルムの洗浄テスト (左)洗浄前・(中)NM3000LS洗浄後・(右)次亜塩素酸ナトリウム洗浄後

 

レジオネラ属菌の水質検査は、通常10日程度かかる培養法(定量)を採用していますが、洗浄後の安全判定などの結果が急がれる場合には遺伝子検査法-LAMP法-にて3日以内に結果を出すこともできます。

遺伝子検査法-LAMP法-(定性)とは

レジオネラ属菌由来の遺伝子を検査するもので、日数のかかる菌培養が不要なことから、検査に要する時間を大幅に短縮できます。生菌・死菌にかかわらず存在すれば「陽性」となります。

浴槽の水質を清浄に維持するためには「ろ過装置」の定期的なメンテナンスが必要です。レジオネラ属菌の温床となるケースも報告されており、徹底した管理が求められます。当社は設備の点検やろ材入替にも対応しており、レジオネラ属菌が発生した後だけでなく、発生させない管理もサポートいたします。

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