敷地内の地下水がPFASに汚染されていないか不安…現状の確認と対策を相談したい。
分析の結果PFAS(PFOS・PFOA)が検出されましたが、ろ過材の入替によりPFASを低減できることが証明できました。
事例詳細
状況
井戸水をろ過(砂+活性炭)で浄化処理を行う専用水道管理者様より「PFASが含まれていないか心配」と問い合わせをいただきました。
井戸処理水のPFOSとPFOAの分析を行った結果、検出されている事を確認。
(分析結果)
・井戸処理水(飲料用) PFOS 3.6ng/L、 PFOA 9.9ng/L(PFOS・PFOA合算値 13.5ng/L)
※暫定目標値(PFOS・PFOA合算値 50ng/L)
作業内容
水質分析より、PFASが低減できていない可能性がある為、ろ過材の入替を実施。
ろ過材入替直後の処理水はPFOS・PFOA共に濃度が低減され0.2ng/L未満でした。
※結果 ろ過材入替直前(半年使用時)でもPFOS 0.6ng/L、PFOA 6.8ng/L(PFOS・PFOA合算値7.4ng/L)と目標値を下回っています。
解決のポイント
まず現状を知る事
PFASの分析で現状の水質状況を知ることが大切です。
※各市町村より専用水道設置者にも水質中のPFAS濃度把握通達が配布されています。(2024年7月)
ろ過材の入替
PFAS低減処理に関しては、活性炭又はイオン交換樹脂による処理が有効であることが研究などで示されています。
今回は既存の活性炭ろ過設備での低減処理を試みました。
結果、PFASの除去を確認でき、専用水道管理者様にも大変喜んでいただきました。
今後の対策
お客様にて定期的な水質検査と、ろ過材入替頻度を検討いただきました。
最終的には水質検査は今までは行っていませんでしたが、1年に1回定期的に実施し、ろ材入替は1年に1回→2回に増やしました。
新たにPFASの法令が規定された場合は、再度検討が必要です。